本文へジャンプ
極彩色」と表現される鮮やかなレーサージャージ。
毎年生まれ変わるレーサージャージの思い出を綴る。 
 
 



No.61  Lampre - caffita "'Giro d'Italia special jersey" ('05 season)
No.62  Italia National Team Jersey ('06 season)
No.63  Liquigas - Doimo ('10 season)
No.64  Team Katusha "Italia National Champion Jersey" ('09 season)
No.65  Quickstep - Innergetic "'05 World Champion , Tom Boonen" ('06 season)

No.66  Columbia - highroad "Norway National Champion Jersey ('08 season)
No.67  Discovery Channel "Great Britain National Champion Jersey" ('05 season)
No.68  
Astana "Tour of California Leader Jersey" ('09 season)
No.69  ISD - Neri "'07 Italia National Champion , Giovanni Visconti" ('09 season)
No.70  Garmin - Slipstream "Tour of Missouri Leader Jersey" ('09 season)

No.71  Unibet.com Special Jersey "?" (France only) ('07 season)
No.72  Liquigas - Doimo "Tour of California Point Leader Jersey" ('10 season)
No.73  Team CSC "Maillot Jaune" Paris - Nice ('05 season)
No.74  BMC Racing Team "Maillot Arcenciel"('10 season)
No.75  Liquigas "Italia National Champion Jersey" ('06 season)

No.76  Mapei - Quickstep "'00 Hungary National Champon , Laszlo Bodrogi" ('01 season)
No.77  Columbia - highroad "Giro d'Italia Special Jersey , Thomas Lovkvist" ('09 season)
No.78  Quick Step "Retro Jersey" ('09 season)
No.79  Lampre - Farnese Vini "'02 Dwutschland National Champion ,
                                         Danilo Hondo" ('10 season)

No.80  Mapei - Quickstep "Maglia Rosa" Giro d'Italia ('02 season)

  collections list!    let's click!






No.80 Mapei - Quickstep
"Maglia Rosa" Giro d'Italia
             ('02 season)











 現在世界最高峰のステージレーサーとしてその名を轟かせるカデル・エヴァンスが、プロロードレーサーとしてのキャリア初期における'02ジロ・デ・イタリアにおいて一日だけ着用したマリア・ローザと同じ仕様のジャージ。

 '01シーズンよりサエーコでプロロード選手としてのキャリアをスタートさせ、'02シーズンはマペイに所属していたエヴァンスは、チーム解散と供にテレコムに移籍し、2年間不遇の時を過ごした。その後、ロット移籍後は徐々に実績を積みあげ、'09世界選手権でマイヨ・アルカンシェルを獲得し、'10シーズンから所属するBMCレーシングでは、'10フレーシュ・ワロンヌ'11ティレーノ~アドリアティコ総合優勝とビッグタイトルを手中にし、そしてキャリア最大のタイトルとなる'11ツール・ド・フランス総合優勝を成し遂げた。、34歳という、選手生活の晩年にさしかかっているはずの年齢でのツール総合優勝は第二次大戦後の最年長記録とのことであり、他の実績をひっくるめて考えてみても明らかなように、いわゆる大器晩成型のスター選手だ。若かりし頃から実力は認められていたものの成績に結びつかなかった訳で、その苦労が報われツール総合優勝を成し遂げた姿は感動的であった。

 カデル・エヴァンスと言えば、オペラシオン・プエルト前後でドーピングスキャンダルに溢れた時代の現役選手の中で、ミスタークリーンとも言えるような、クリーンな選手の代名詞的扱いを受けることが多い選手だが、そういった選手がツール総合優勝を飾ることは意義深いとのように思う。34歳という年齢でもコンスタントに成績を出せることからも自己管理の厳しさが伺え、プロ選手の鑑的な存在なんだろうな、と想像される。とは言え、個人的にはエヴァンスはエモーショナルな印象が強く、ケンカっ早くてかんしゃく持ち、感激屋ですぐに泣くというイメージがある。感情を表に出すことが多いというか(笑)。いずれにしろ、あと1、2年はトップ選手として活躍を続けて欲しい。この後選手としての衰えが進み、自身の勝利を望めなくなった時、スッパリと引退をしていくのか、もしくは晩年のジャンニ・ブーニョのように後身の指導役として、アシスト選手として立派な働きをしていくのか、彼の選択にも注目したいところだ。(04/05/12)
 



No.79 Lampre - Farnese Vini
"'02 Dwutschland National Champion , Danilo Hondo"  ('10 season)






 2002年にドイツ選手権を制した証の国旗カラーリングが袖に施された、ダニーロ・ホンド仕様のランプレ・ファルネーゼヴィーニ'10シーズンモデルジャージ。なかなか左のジャージを着ている写真が見つからなく、見つかっても少しデザインが違うジャージ姿ばかり。うろ覚えだけど、ツール・ド・フランスからジャージスポンサーにGEOXが追加され、ちょっとばかしデザインの変更があったんじゃなかったっけ。シーズン序盤は左のジャージで走っていて、ツール以降は横っ腹のスポンサーロゴが変わったジャージになった、そんな感じで。ちなみにUCIワールドツアーのサイトに載っていた左のジャージと同じものを着用しているホンドの写真はこちら。スポンサーロゴがGEOXになったジャージを着ている写真はこちら

 '01シーズンのジロ・デ・イタリアでステージ2勝を飾り、スプリンターとしてチポッリーニやツァベルを脅かす存在にのし上がった、そんな印象のあるホンド。2005年のドーピング騒ぎ以降マイナーチームを渡り歩き、日の目を見ないシーズンを何年か過ごした後、久し振りのトップチームが'10シーズンから所属のランプレだ。このチームでは同年からエーススプリンターを務めるペタッキのアシスト役として堅実な働きをしている印象がある。ペタッキの加入を考慮したランプレとしては、トレイン要員の確保の意味からも実のある補強だったのではないだろうか。

 結局、今調べてみても彼がどういう経過でドーピング騒ぎに巻き込まれ、どういう処分を科されたのかいまいちよく分からない。ドーピング事件の報道って断片的にしか流れなくて、こういう風になりがちだよな。わざわざ海外サイトを翻訳してまで時系列を追っていこうとは思えないしな。。。(26/02/12)
 



No.78 Quick Step "Retro Jersey"
                ('09 season)






 '09シーズンのクイックステップが北のクラシック2連戦でレース外に着用していたレトロ調スペシャルジャージ。'09ロンド・ファン・フランデレンでは2連覇を達成したステイン・デボルデルがレース中と違う出で立ちで表彰台にあがった。その時に着ていたのが左のジャージだ。パリ~ルーベの練習走行時にもチーム全員で着ていて、この時はご丁寧にジャージだけでなくヘルメットまでスペシャルカラーを用意。しかしながらこのジャージ&ヘルメットでレース本番を走ることはなく、通常のチームジャージ&ヘルメットを着用。レースはチームリーダーであるボーネンの3勝目という偉業達成となったものの、何故かこの時のポディウムで左のジャージがボーネンに着用されることはなかった。何でだろう?

 ビッグレースの試走にスペシャルジャージで登場するような、メディアウケする試みを用意しつつ、その上で結果もしっかりつかみ取るクイックステップは本当にクラシックで最強のチーム、だったなあ。。。'10シーズン以降は、カンチェラーラやジルベールの台頭の影響が大きく、クイックステップはその存在意義を全てぶつけるかのように注力している春のクラシックで、ビックリするほど存在感が薄くなってしまった。マペイ解散以降の北のクラシックの盟主として、ベッティーニとボーネンの最強2トップを置き、ミラノ~サンレモからリエージュまで全てを制圧出来そうなポテンシャルをチームが備えていた頃が懐かしい。ベッティーニの引退後徐々に弱体化が進むチームは、頼みのボーネンも'09シーズン以降下降線を辿っており、彼に続く次世代のスターが現れる気配もない。ベルギー籍チームの盟主と言えばクイックステップだったのに、今やジルベール擁するオメガファルマがその地位にあるというのもクイックステップファンとしてはさびしい限り。来シーズン、北のクラシックで大暴れするクイックステップの姿が見られるといいのだけれど…(23/11/11)
 



No.77 Columbia - highroad
 "Giro d'Italia Special Jersey ,
    Thomas Lovkvist" ('09 season)



写真の上にマウスポインタをあわせるとジャージ背面が見られます。


 100周年を迎えた'09ジロ・デ・イタリア限定で着用された、チームコロンビアのスペシャルチームジャージ、トーマス・ロヴクヴィスト仕様。左の写真にマウスポインタをあわせると写真が変わるように、背面側にはGIRO D'ITALIA 100のロゴとLOVKVISTの名前(スウェーデン国旗付き)が入っている。

 チームコロンビアがジロやツールで限定仕様ジャージを着て走るようになったのは、この100周年ジロ以降だったかと思う。チポッリーニの時代のように、スーパースターがチームでただ一人メチャクチャ目立つスペシャルジャージを着てレースを走る、というのは近年あまり見られなくなったけど、ジロやツールのようなグランツールにおいてチーム全員で限定ジャージを着て走るというのは大分増えてきたような印象がある。例えば、'10ツールでのラボバンク(袖にスペシャルロゴが入っている)とか、ある程度資本がしっかりしたチームにおいては、こういった遊び心を持った演出がされることも出てきた、という感じか。なんにせよ、スペシャルジャージが増えるのはコレクターとしては楽しみが増えるので歓迎したいところ。全て集めるとなると、金銭的に厳しいという問題も出てくるが…

 ロヴクヴィストは1984年生まれの27歳。若い選手という印象があったけど、もう中堅選手の年齢だ。これまでの戦績として一番目立つのは、'09モンテ・パスキ・エロイカ優勝と、'09ジロでのマリア・ローザ1日着用というところか。'04シーズンにFDJeux.comでプロデビューして以来、将来有望な若手選手ということで注目を集めてきた選手だけれど、ここのところ目立ったところが無く、正直物足りない印象。もう若手選手という言葉で片づけられない年齢にきているわけだし、そろそろ大きな勝利が欲しいところ。来シーズン以降の奮起を期待したい。(15/11/11)
 



No.76 Mapei - Quickstep
 "'00 Hungary National Champion ,  
      Laszlo Bodrogi" ('01 season)










 '00ハンガリーナショナルチャンピオンの証が襟・袖に入った、ラースロ・ボドロギ仕様のマペイ・クイックステップ'01シーズンチームジャージ。各国ナショナルチャンピオンが多数在籍したマペイにおいても、少数派であったはずのハンガリー出身のボドロギ。今はフランス国籍を取得し、フランス選手権に出場している状況なので、ハンガリーのチャンピオン歴を示すジャージはある意味貴重かもしれない。

 確かボドロギがフランス国籍を取得したのは、世界選手権等におけるハンガリー車連のサポート体制に不満を覚え、見切りをつけたからだったように記憶している(うろ覚えだけど…)。マペイ解散後は後継チームのクイックステップで2年走り、その後'05~'08シーズンの4年間はフランスチームであるクレディアグリコルで走ったボドロギ。'08シーズンのジャージ姿にはハンガリーチャンピオン歴を示す三色カラーが襟・袖に入っており、まだこの頃は車連と決別していなかったのかなあ…と想像される。

 '10シーズンまで所属したカチューシャを最後に、トップチームを離れ今はチームタイプ1に所属しているボドロギ。近年は勝利もなく、さびしい状況が続く。年齢的にも引退がちらつく時期だろう。最後にもう一花咲かせて欲しいところだが…。

 これまで彼が積み上げた実績については、もちろん素晴らしいのだけれど、やっぱり残念なのは'07世界選手権の銀メダル。同世代にファビアン・カンチェラーラなんていう化け物級選手が存在していたがゆえの悲劇という感じだろうか。彼がいなければ、マイヨ・アルカンシェルを着ていられたのだがなあ…。カンチェラーラは歴史に残る伝説級の選手。その強さはモーター使用疑惑が出るほど。彼の存在が同世代の他の選手に及ぼす影響は多いと思う。ボドロギに関して言えば、カンチェラーラがいなければ、この時代のTTスペシャリストとして、もっと目立つ存在になっていたんじゃないかなあ…なんて考えてしまう。もっとも、ボドロギに限らず、同じような境遇にある選手は多数いることだろうけど…。勝負の世界は結果が全てとはいえ、厳しいですね。。。(19/09/11)



No.75 Liquigas "Italia National Champion Jersey" ('06 season)









 エンリコ・ガスパロットがリクイガス・ビアンキに所属していた際、'05イタリア選手権に勝利し、着用権を得たマリア・トリコローレの'06シーズンモデル。チームは'06シーズンからビアンキがタイトルスポンサーで無くなったため、'05シーズンモデルではBianchiの表示が大きかったのが'06シーズンモデルでは左の写真のように小さくなっている。

 ガスパロットと言えば、'07ジロ・デ・イタリアのオープニングステージとなったTTTでチームエースのディルーカを置き去りにし、マリア・ローザを獲得したのが有名な選手。当時ゴールラインを切る時、ディルーカが叫んでいたのが今でも印象に残っている。まあ、これはアシストとしては掟破りの行為なわけで、それもあってかガスパロットは同シーズンいっぱいでリクイガスからはリリースされてしまったわけだ。以後はバルロワールド、ランプレと渡り歩き、'10シーズンからはアスタナに落ち着いている。

 若くしてイタリアチャンピオンとなった割に、あまり知名度の高い選手という印象が無いガスパロット。リクイガス在籍中は単核細胞症を患いレース活動がなかなか出来なかったこともあり、せっかくのトリコローレもあまり着用することが出来ないなどネガティブな状況にあったようだし、リクイガスを出た後もそれほど大きな勝利があるわけではない。とは言っても、これを書いている時点でまだ29歳なわけで、今後の活躍は十分期待出来る。個人的にそう思うのは、自分自身の置かれている状況を良く分かっている選手という印象が残っているから。そう感じさせたのは、'10ティレノ~アドリアティコ第5ステージで勝利した際のインタビュー記事だ。「自分はビッグではないけれど良い選手だと思ってる」といことばには、これまでの経験から得たであろうプロ選手としての自分自身のあるべき姿や今後の目標などを具体的に思い描けている風に感じられたのだ。いつかビッグクラシックでガスパロットが勝利する日が来ると期待しつつ、今後もレースを追いかけてみたい(05/09/11)
 



No.74 BMC Racing Team 
 "Maillot Arcenciel" ('10 season)












 昨日、ツール・ド・フランス2011のマイヨ・ジョーヌを巡る争いが事実上決着した。勝ったのは、ベテランライダーのカデル・エヴァンス。'09世界選手権エリートロードでオーストラリアに初めてのマイヨ・アルカンシェルをもたらした彼は、今年とうとうマイヨ・ジョーヌまでも母国にもたらすこととなった。マイヨ・アルカンシェルとマイヨ・ジョーヌ双方を手にしたライダーはきっと数えるほどしかいないだろう。ぱっと思い浮かぶのは、エディ・メルクス、ステファン・ロッシュ、グレッグ・レモン、ランス・アームストロングら真のレジェンドだ。エヴァンスも何年か経った後、レジェンドの一人に数えられる選手として、歴史に名を残すことになるだろう。左のジャージは、そんなエヴァンスが'10シーズンから所属しているBMCレーシングチームモデルのマイヨ・アルカンシェル。背中のところには控えめに名前も入っている。

 '09世界選手権に勝利した時エバンスが表彰台で見せた感極まった表情は、いかつい風貌で、笑顔よりしかめっ面のほうが似合いそうな雰囲気をいつも身にまとっている彼だからこそ、凄く印象深いものだった。昨日のITTで好走し、マイヨ・ジョーヌを自らの手でたぐり寄せた彼の表情は、世界選手権で勝利した時以上に感極まったような、言葉にならない感情があふれ出るような印象だった。目にうっすらと滲む涙がこれほど似合う選手、そうはいないだろう。他の選手に負けないだけの経験を重ね、成功も挫折も、苦労も、プロトン内の誰よりも経験しているであろうベテラン選手だからこそ、そういう印象を残したんだと思う。若くて才能ある選手が勝ち、まっすぐな気持ちで喜びを爆発させる姿も清々しいものだけど、ベテラン選手が過去のいろいろな経験で得たものをにじみ出させるように感激するシーンというのも、また格別なものだなと感じた。つい先日見たばかりの漫画「MOON-昴 ソリチュード スタンディング-第8集」の中で、プリシラ・ロバーツが発していた言葉“A life of butterfly”をツールの中で見たような感じだろうか。

 エヴァンスをはじめ、ツール2011第20ステージの模様を捉えた美しい写真が掲載されたサイトを見つけた。選手だけでなく、観客達の感動がまっすぐ伝わってきて、とても気持ちが良い。(24/07/11)
 



No.73 Team CSC 
 "Maillot Jaune" Paris - Nice  
                ('05 season)









 '05パリ~ニースの総合リーダーが着用するマイヨ・ジョーヌのチームCSCバージョン。同レースで総合優勝を果たしたボビー・ジューリックのサインが真ん中に記されている。

 '11パリ~ニースのリーダージャージを見てみると、ツール・ド・フランスとほとんど同じデザインになっている印象で、例えばウェアサプライヤーはナイキだし、単色で塗られた色合いもツールとそっくり。しかし、'05パリ~ニースの時は左の写真でも明らかなように、マイヨ・ジョーヌと言いながらも白いグラデーションが入った独特の色合いとなっている。しかもサプライヤーはアディダスで、アディダスならではの三本ラインが腕の上側に入っているのが特徴的。どことなくオリジナリティに溢れたリーダージャージという雰囲気が漂っているように思う。ASOのパリ~ニースウェブサイトを見ると、前述の2011年大会に限らず、ここ最近は単色のマイヨ・ジョーヌになりツール・ド・フランスのものと酷似してしまっているため、個人的にはちょっとつまらないように感じてしまう。そういった意味からも、独特の雰囲気を持つ左のジャージはコレクター心をちょっとくすぐる存在、という感じ。

 タイムトライアルのスペシャリストとしてステージレースを中心に活躍し、2008年を最後に現役を退いたジューリック。主な戦績をあげると、'98ツール・ド・フランス総合3位、'01ツール・ド・フランスTTTステージ勝利、'04バスク一周個人TTステージ優勝、'05パリ~ニース総合優勝、'05ベネルクス・ツアー個人TTステージ優勝と総合優勝、'06ジロ・デ・イタリアTTTステージ優勝、'06・'07プロツールTTT連覇、といったところだろうか。成績を見てみると印象に残るのが、ツール・ド・フランスで表彰台に登った'98年以降低迷を続けていたことと、チームCSCに移籍した'04シーズン以降息を吹き返したように成績が良くなっていることだ。ビャルネ・リースのチームは低迷気味の選手を雇い、再浮上のきっかけを与えるのが上手い印象があるが、ジューリックはその好例かな。(26/06/11)
 



No.72 Liquigas - Doimo
"Tour of California
   Point Leader Jersey" ('10 season)









 '10ツアー・オブ・カリフォルニアのポイント賞ジャージ、リクイガス・ドイモバージョン。'10シーズンにイタリアのトップチーム、リクイガスでプロデビューして以来、早々に素晴らしい成績を上げ続けたピーター・サガンが'10ツアー・オブ・カリフォルニアにおいて獲得したジャージだ。サガンは同レースにて、ポイント賞ジャージのみならず新人賞ジャージまで獲得し、ステージ2勝という驚異的な成績をあげた。ポイント賞ジャージを身に纏い、プロ入り5勝目をアピールしながらゴールした姿は鮮烈そのもの。今後順調に成長を続ければ、歴史に名を残す選手になる可能性を十分秘めている。マイヨ・アルカンシェルやマイヨ・ジョーヌだって夢じゃないかもしれない。

 まだプロ入り1年と半年程度しか経ってないのに、サガンのプロ入り後の成績は立派という他無い。'10パリ~ニースでステージ2勝とポイント賞ジャージ獲得。'10ツール・ド・ロマンディでステージ1勝。'11ジロ・デ・サルディーニャでステージ3勝、総合優勝、ポイント賞ジャージ獲得。'11ツアー・オブ・カリフォルニアでステージ1勝。1990年1月生まれだから、まだ21歳に過ぎないというのに、既にエースクラスの活躍だ。

 今後さらに上のクラスのレースを目指していくことになるはずのサガン。年齢を考えるとまだまだ伸びしろは大きく残っていると期待したくなるわけで、今後のさらなる成長が楽しみな存在だ。北のクラシックで活躍するボーネンタイプ、アルデンヌクラシックで活躍するジルベールタイプ、グランツールで活躍するコンタドールタイプ、集団スプリントで活躍するカヴェンデッシュタイプ、そのどのタイプの選手にでもなれそうな、そんな計り知れない可能性を持っているような気さえしてくる。スロバキアというロードレースの世界においては比較的マイナーな国出身であることも、今後彼がどうやってプロの世界を渡り歩いていくのかに影響しそうで楽しみだったりする(イタリア人ならイタリアチームからなかなか外に出ないとかありそうだし)。とにかく、今後要チェックだ。(19/06/11)
 



No.71 Unibet.com
 Special Jersey "?" (France only)
                 ('07 season)


















 世界に名だたるレースをプロツールカテゴリーとして捉え、成績に応じてポイント配分をし、ポイントリーダーがプロツールリーダージャージを着用、シーズン末に向けてリーダージャージ争いを続ける…。ヨーロッパのみでロードレースの歴史が紡がれてきた時代が終わり、グローバル化する中で見当・具体化されたのがプロツール制度だった、と考えれば、その方向性自体には一定の理解を示せる。モニュメントを筆頭とするビッグなワンデーレース。3大グランツールやパリ~ニースのようなビッグステージレース。それらを全てひっくるめて、F1のように年間チャンピオンを決めるという考えは、旧ワールドカップシリーズをさらに魅力的なものとするために練り上げられたものだったろう。また、給与未払い等チーム経営における問題点がしばしば指摘されていたロードレース界において、チームライセンスの取得を厳格に審査するという意味では、雇われる選手やスタッフ達の権利を守るという意味でも、プロツールの創設は意味のある動きだったのだろう。

 しかしながら、グランツールの主催者達の反発などをくらい、徐々に制度の枠組みが骨抜きになっていったのが現実で、2004~2008まで存在していたリーダージャージも、'08シーズンの開幕レースであったダウンアンダーではしっかりと授与されていたのに、'09シーズンに入ったら姿を消している。色々とすったもんだがあったようだが、'10シーズンはプロツールという言葉はレースカテゴリーの一種となっており、さらに今シーズンはプロツールという言葉自体が消滅したようだ(UCIカレンダーで'10シーズンをみると「World」カテゴリーのレースにおいてUPTとあるのがUciProTourというくくりになる。しかし'11シーズンをみるとこのカテゴリーが消えている…)。ライセンス審査を厳格化したことにより、給与未払いでどこどこのチームが消滅、なんて話が以前に比べて格段に減った現状を考慮すれば、プロツール制構築のための取組にも一定の成果があったと言えるかも知れないが、ポイントを付与し年間チャンピオンを決めるといったレースカレンダーのシリーズ化の取組はいつの間にかモヤの中に消えてしまったかのようだ。。。

 非常に前置きが長くなってしまった。チームとしてプロツール制度の犠牲者となった最も具体的な例と言えばスウェーデン籍のユニベットだろう。せっかくライセンスを取ったのに主催者側からビッグレースの招待を外されたり、フランス国内のレースでUnibet.comの広告表示を禁止された影響で左の写真の“?”ジャージを用意したり。。。ラーションやルハノ、クックら渋いメンバーが名を連ねていた興味深いチームだったんだけれどなあ。。。(29/05/11)
 



No.70 Garmin - Slipstream 
"Tour of Missouri Leader Jersey"
                ('09 season)








 2009年いっぱいで幕を閉じたツアー・オブ・ミズーリのリーダージャージ。ステージレースのリーダージャージとしてはポピュラーな黄色を採用しているが、スタンダードなデザインという雰囲気にならないのは、前面に大きくプリントされたTour of Misouriの文字と、両肩に大きく入ったロゴのせいだろうか。

 2009年の総合優勝者はアメリカのTTスペシャリスト、デビッド・ザブリスキーで、左のジャージは彼の所属チームであるガーミン・スリップストリームのロゴがきちんと入った仕様となっている。もちろん、この仕様のリーダージャージを着てレースを走っているところである。

 ツアー・オブ・ミズーリは、ツアー・オブ・ジョージア、ツアー・オブ・カリフォルニアと並んでアメリカ合衆国における有力ステージレースだった。実際、世界中に名の知れている選手達が参戦しており、例えば2009年のレースレポートを見るとステージウィナーにはカヴェンディッシュ、フースホフト、アエドといった一流スプリンターが並び、総合優勝を争ったのもラーションやピノッティら強者ぞろい。さぞ見応えのあるレースだったと想像されるが、残念なことに2010年以降レースカレンダーから姿を消している。スポンサーがらみの問題は、こういったレース開催にも影を落としている状況なんだなあ。。。

 TTスペシャリストのザブリスキーは、意外なことにステージレースの総合優勝はこれがはじめてとのこと(2006年にツアー・オブ・カリフォルニアで総合2位になっており、その時の総合優勝はあのフロイド・ランディスなのだが…)。この総合優勝を手にする以前には、3大ツール全てでステージ優勝を経験しているし、マイヨ・ジョーヌの着用経験もある。さらに、2006年の世界選手権ITTでは銀メダルまで獲得している。そんな素晴らしい成績を残しているザブリスキーでも、ステージレースの総合優勝には縁遠かったわけだ。(21/05/11)
 



No.69 ISD - Neri 
 "'07 Italia National Champion ,
     Giovanni Visconti" ('09 season)






 イタリアの中規模チームISD-Neriの'09シーズンジャージ、ジョヴァンニ・ヴィスコンティモデル。'07イタリアナショナルチャンピオンとなった証で、袖・襟にイタリアントリコローレが入っている。

 実は左のジャージはジロ前まで使用されていたもの。1月から半年に満たないうちにモデルチェンジしてしまったのだ。シーズンはじめに作成するチームのフォトカードはこのジャージで作られている(例:ヴィスコンティ)ものの、ジロ出場時からマリオ・チポッリーニがデザインしたという蛍光イエローのジャージ(写真:ジロのプレゼンテーションの様子)に切り替わったため、一般にはあまり浸透してないジャージデザインなんじゃないだろうか?'10シーズンも蛍光イエローのデザイン(例:オスカー・ガット)を継続したし、メインスポンサーがISDからファルネーゼにスイッチした'11シーズンも蛍光イエローを継続するなど、このチームのイメージカラーは蛍光イエローで定着している。チームのイメージカラーがハッキリしているのも、左のジャージの印象を薄くしている原因のような気もするが。。。

 ヴィスコンティといえば、'10イタリアチャンピオンに返り咲き、今トリコローレを纏ってイタリア生誕150周年に沸くジロに出場している。通常下一桁が1番から割り振られるゼッケンナンバーも、ヴィスコンティが所属するファルネーゼに限っては0番から割り振られ、イタリア生誕150周年を記念したゼッケンナンバー150がイタリアチャンピオンのヴィスコンティという洒落た演出を実現している(写真:第1ステージ第2ステージ)。こういった遊び心がイタリアの良いところだよなってつくづく思います。主催者にここまで粋な計らいで迎え入れて貰っているヴィスコンティ、トリコローレを着てのステージ優勝は達成されるかな?大いに期待しつつ、レースを楽しみたいものだ。(09/05/11)
 



No.68 Astana 
"Tour of California Leader Jersey"
                  ('09 season)




 左のジャージは、ツアー・オブ・カリフォルニア2009で3連覇を達成したアメリカのステージレーサーで、当時アスタナに所属していたリーヴァイ・ライプハイマーのサインが入ったリーダージャージ3連覇のアピールをするライプハイマー。グランツールでの優勝経験は無いが、このツアー・オブ・カリフォルニア3連覇やドーフィネ・リベレ優勝など、しっかりした実績を残しているライプハイマー。キャリア最終盤に差し掛かっているであろう彼の年齢を考慮すると、もしかしたらこのツアー・オブ・カリフォルニア2009が最後のビッグステージレース優勝ということになるのかもしれない(ちなみに同レースのひとこま。ランス、ヒンカピー、カヴェンディッシュ、ライプハイマーと英語圏のビッグネーム達が居並ぶ)。同世代のランス・アームストロングの影にモロに隠れてしまった感のあるライプハイマーだけど、間違いなく素晴らしいレーサー。地味だけど堅実、を地でいくタイプという感じかな。

 アスタナは発足以来話題に事欠かない。オペラシオン・プエルトの影響によるリバティー・セグロスからアスタナへの移行、ヴィノクロフによるブエルタ制覇が記憶に残る'06シーズン。チームの顔ヴィノクロフ、次世代エース候補カシェチキンのドーピング騒動に揺れた'07シーズン。ツール締め出しを喰らうも、ジロとブエルタをコンタドールが制覇した'08シーズン。ランス・アームストロングの現役復帰で湧き、ランスVSコンタドールの抗争が勃発した'09シーズン。コンタドールによりツール制覇なるも、ツール期間中のドーピング疑惑が発覚した'10シーズン。オペラシオン・プエルト以降大きく流れが変わりつつあるロードレース界において、スキャンダラスなニュースを絶えず発し続け、話題の中心にいたチームだ。'11シーズンも春先のビッグレースを終えた今、比較的静かなシーズンを送っている感のある同チーム。このままシーズン末まで落ち着いた雰囲気で進んでいくのか、はたまた…(07/05/11)
 



No.67 Discovery Channel 
  "Great Britain
       National Champion Jersey"
                 ('05 season)








 '04イギリス選手権を制した当時Mr.ブックメーカー所属のロジャー・ハモンドが、翌'05シーズンにディスカバリーチャンネルに移籍してから着用していたイギリスチャンピオンジャージ。デザインがシンプルなこともあり、プロトン内で目立ちそうだ。

 ロジャー・ハモンドは'00シーズンにベルギーのコールストロップでプロ入りして以来、比較的小規模の同チームで5シーズンにわたり経験を重ね、晴れて'05シーズンよりビッグチームのディスカバリーに移籍した。その後はコロンビア・ハイロードやサーベロテストチームなど強豪チームに所属し続け、クラシックレースを中心になかなかの存在感を発揮している選手という印象だ。あまり派手なリザルトは残していないけれど、堅実で計算出来る選手、という感じか。

 目立つリザルトと言えば、'04シーズンのパリ~ルーベ3位か。このレースは番狂わせ的な印象が強く、当時はまだ実績に乏しい感のあるバックステッド、カンチェラーラらと競っての小集団スプリントだった。ハモンドももちろん実績に乏しい選手で、その時着用していたイギリスチャンピオンジャージ自体も今ほど存在感のあるジャージでは無かったように思う。今でこそイギリスと言えば、ヨーロッパの強豪国(特にトラックに関しては世界一に上り詰めているし)ということで、チャンピオンジャージ着ているだけでいやでも目立つし存在感抜群といった感じなんだろうけど、当時はまだまだマイナーだった印象が残っているなあ。。。

 強豪国っていうイメージは当然ながら一朝一夕で出来るものではないよな。イギリスで言えばハモンドやミラーが土台を作り、ウィギンスやカヴェンデッシュがその土台の上に立派な戦績を築き上げていった、というところだろう。さらには優秀な若手選手が続々と続き、国を代表するようなプロチーム(チームスカイ)結成まで果たすという、一歩一歩着実に積み重ねていった実績が強豪国というイメージを形作っていく訳だよな。日本がイギリスに続いて、同じようなイメージをロードレース界に植え付けていくことは出来るだろうか。。。
(11/02/11) 


No.66 Columbia - highroad
 "Norway National Champion Jersey"
                 ('08 season)










 ノルウェーの新鋭ライダー、ボアッソン・ハーゲンが'08ノルウェー選手権ITTを制したことで着用権を得たノルウェーチャンピオンジャージ。'08シーズン、彼の所属チームはツール・ド・フランス直前でアウトドアウェアメーカーのコロンビアをメインスポンサーに迎えたため、ツール前後でチーム名がチーム・ハイロード→コロンビア・ハイロードと入れ替わっている。通常のチームジャージもツール前ツール後で雰囲気がガラッと変わっている(チャンピオンジャージは、色までは変わりようがないからでロゴが変わったくらいかな)。

 ボアッソン・ハーゲンはプロ初年度の'08シーズンからエネコ・ツアーで区間勝利をあげ、翌'09シーズンはヘント~ウェヴェルヘム優勝、ジロ区間1勝、エネコ・ツアー区間2勝+総合優勝など着実にビッグレースで好成績を収めている。この期間のチームにおける絶対的なエースと言えば、バンチスプリントで世界最強を誇るカヴェンディッシュ。彼が勝利を要求されるスプリントゴール以外では、普段鉄壁の集団支配力を見せつける実力派アシスト選手達にも比較的自由な役割が与えられるのだろう。プロ入り間もないボアッソン・ハーゲンがここぞという時で価値ある勝利を収めているのには、実力があることはもちろんのこと、そういったチーム背景も多少なりとも影響しているんじゃないかな。チーム・スカイにエース格の一人として迎え入れられた今年、ドーフィネで区間1勝などの成績を収めたものの、若干物足りない印象が残るので、よけいににそう思う。プロ入り以来右肩上がりだった彼の株も、現在ちょっと小休止という感じか?そもそも、プロレース界に鳴り物入りで参入してきたチーム・スカイ自体が、シーズン当初の期待の大きさを考えると「残念」としか言いようのない成績で今シーズンを終えてしまった。ガーミンから強引にウィギンスを引き抜いたにもかかわらず、グランツールで彼が残したのはジロのTTTにおけるマリア・ローザくらいであとはさっぱり。クラシックもフレチャのヘット・ニュース・ブラッドくらい。物足りない感のあったボアッソン・ハーゲンがチームのライダー・オブ・ジ・イヤーになったくらいだからなあ。。。まあチームとしては反省の多い一年だったろう。来年は名誉挽回してくるか?(18/12/12)
 



No.65 Quickstep - Innergetic
  "'05 World Champion ,
       Tom Boonen"  ('06 season)









 '05世界選手権でアルカンシェルを獲得したトム・ボーネン仕様の'06シーズンモデル・クイックステップチームジャージ。実はこのジャージを着てボーネンがレースを走ったのは数えるほどしかないので、ある意味レアなジャージ。公式サイトによると、ボーネンはパオロ・ベッティーニが勝利した'06ザルツブルグ世界選手権に出場したあと、2レースしか走ってない。10/4開催のZeleっていうレースと、10/8開催のパリ~ツールだ。

 Zeleっていうレースはボーネンが勝ったって言う事実しか分からなかった。パリ~ツールは写真が見つかって、ちゃんと左のジャージを着ている姿が確認出来た。'06シーズン中、アルカンシェルを着てシーズンを戦ったボーネンが、通常のチームジャージを着てレースに出たのはこの2つだけってことになる。Zeleっていうレースが興業クリテリウムかなんかだったら、チームジャージを着ずに走ったってこともあるかもしれない(シーズン中の他のビッグレースで獲得したリーダージャージを着用したとか)。いずれにしろ、左のジャージの出番はほんの数回だったはず。貴重なデザインというわけだ。

 クイックステップは'06シーズンと'07シーズンのチームジャージのデザインがほとんど一緒で青基調なので、見分けるとしたらTIMEのロゴとスペシャライズドのロゴの違いが一番分かりやすいかなあ。よく見くらべると、灰色の部分のパターンに若干の変更が入って、'07シーズンのジャージのほうがより青色部分が多くなっているんだけど。。。ちなみに'08シーズンのジャージはガラッと変わって白基調になったから、ずいぶんと印象も変わったんだよなあ。

 '02シーズンいっぱいでマペイが輝かしい歴史に幕を下ろしあと、その後継チームとして、北のクラシックで最も強いチームであり続けたクイックステップ。しかしながら'10シーズンは過去最低の成績で、旧ワールドカップレースで屈辱の0勝。ひどいモンだった。来年は絶対巻き返しが必要。それにはボーネンの復活が絶対条件だ。(23/11/10)
 


No.64 Team Katusha
  "Italia National Champion Jersey"
                 ('09 season)











 シーズン中にジャージをコロコロ変えてしまう選手と言えば、なんといってもマリオ・チポッリーニだろう。グランツールのプロローグではお約束のようにスペシャルジャージを用意し観客を楽しませてくれたし、ジロ'05における引退セレモニーのラスト・ランでもこれまたスペシャルなジャージでフィナーレを迎えていた。彼の場合はショービズの要素が非常に強くて、レースの後にはそのスペシャルジャージが限定販売されるってのがお決まりのパターンだった。チームジャージを着ずに走ることで発生する罰金だって、きっとスポンサーが払ってたんだろう。チポッリーニが目立つことで色々なメディアが取り上げてくれるわけだから、ここから発生する広告効果だったり、限定ジャージが売れることでの利益のほうがずっと大きかったろうから、想像するにスポンサーも喜んで罰金を払っていたんじゃ無かろうか?

 なんでこんな前置きをしたのかというと、09シーズン、10シーズン中にジャージデザインを頻繁に変えて走ったポッツァートのスペシャルジャージについて取り上げるから。ショービズの要素があんまり絡んでない状態で彼はジャージのデザイン(ちなみに'09イタリア選手権を制して着用権を得たイタリアチャンピオンジャージ)を変えていたんだけど、分かっているだけで4回は変更している。イタリアの車連からデザインにクレームを付けられたってのが元々の原因なんだけど、ね。ちなみに4回の変更は、チームカチューシャ独特のクレムリン柄ベーシックな横縞トリコローレ珍しい縦縞トリコローレ、そしてブラック・トリコローレとなる。車連に因縁付けられて、ヤケになったのでは?って勘ぐりたくなるくらいデザインを変更している。実際に'09ツールではブラック・トリコローレ以外の3種類を着たわけだし。。。

 左のジャージは、'09ツールで着ていたことがあったけど、その後着たところが確認出来ない貴重なデザイン。イタリアチャンピオンジャージと言えば、で全身を横方向に3色でカラーリング('10ヴィスコンティ)するか、白地に横縞のトリコローレ('08ピノッティ)を入れるデザインが一般的。縦縞デザイン、はじめて見た時は結構違和感があった。結局見慣れることもないまま、消えていってしまったけど。。。(14/11/10)
 


No.63 Liquigas - Doimo ('10 season)






 リクイガス・ドイモの2010シーズンチームジャージ。ヴィンツェンツォ・ニーバリのサイン入りゼッケン@ジロ・デ・イタリア付き。ゼッケンナンバーは当然のことながらジロ2010でニーバリが付けていた132。2枚目の写真のとおり、ジロと言えばのESTA THEスポンサーロゴの上にサインがばっちり書かれてる。

 2010シーズン、プロツールランキングでは首位をサクソバンクに譲ったけれど、個人的には最も活躍したチームはリクイガスだと思っている。シーズン序盤のサガンの活躍にジロ&ブエルタでの総合優勝はインパクト大。対するサクソバンクはカンチェラーラのRVV&パリ~ルーベW制覇とA.シュレックのツールでの活躍がこれまたもの凄いインパクトだった。両者とも十分すぎる戦績を残しているけど、あえていうなら今年はリクイガスの年だったと思う。欲を言えば春のクラシック戦線(特に後半戦、アルデンヌクラシック)でもう少し良い成績が欲しいかな…というところ(←欲張りすぎ!?)。来年はステージレースのエース格クロイツィゲルや、ベンナーティ&キッキという一定の勝利数が期待出来る実力派スプリンターが抜けるなど、実績のある選手たちの離脱が目立つリクイガス。新加入の11人は若手やアシスト勢などネームバリューがまだまだの選手たち中心で、エース格の補強はない。でも、バッソとニーバリのツートップによるグランツール総合優勝の再現と、サガンのさらなる大爆発に期待したいところ。今年各レースで見せた鉄壁のチーム力は来年も十分に計算出来るはず。ライムグリーンのリクイガス・トレインがプロトンを支配する姿をまた堪能したいものだなぁ。。。

 今年のリクイガスの好成績は予定外のものが多かったはず。なんといってもサガンの活躍はビックリの他に言葉が出てこないし、ニーバリのスケジュールだって本来だったらツールに合わせていたはず。予定通りのシーズンを彼が送っていたら、ジロ3位とブエルタ優勝は手にしてなかったと思う。必ずしも予定通りにコトが運ばなくても、文句なしの成績を出せたってことはその実力が本物なんだってことになるんじゃなかろうか?母国イタリアの期待が相当にふくれあがっているということは、来年のジロのコースにニーバリの故郷メッシーナが組み込まれたことから容易に想像が付く。これは主催者サイドがニーバリ出場とマリア・ローザ獲得を期待していると思えてならない。ニーバリ、今後イタリア自転車界の期待を一身に受けるようになるだろうなあ。。。(04/11/10)
 






No.62 Italia National Team Jersey
               ('06 season)











 '06シーズン、イタリア代表として世界選手権個人TTに出場したマルコ・ピノッティ仕様のスキンスーツ。当時彼はサウニエル・デュバルに所属していたため、両足の部分にスポンサーロゴが入っている。当時のレース写真を見てみても、しっかりと足部分にロゴが写っている。ちなみに、同年イタリア代表として個人TTにピノッティとともに出場したリクイガス所属のヴィンツェンツォ・ニーバリが着ているスキンスーツには、しっかりとリクイガスのロゴが足の部分に入っている

 代表チームのジャージは、世界選手権のレース当日と、その数日前の準備期間くらいしか着られることが無い。にもかかわらず、各選手の通常所属しているチームのスポンサーロゴがしっかり入れられる。この時のイタリア代表の他の選手を例に挙げると、ディルーカはリクイガスベッティーニはクイックステップバッランはランプレと様々。所属チームに敬意を払っているというのももちろんあるだろうし、スポンサーシップがあってこそ成り立つ自転車競技にとってはある意味当然なのかも。チクリズモが文化として根付いているイタリアなら当たり前なのかもなあ。。。なんにせよ、こういった具合にチームスポンサーのロゴを各選手の所属チームごとに入れるもんだから、選手仕様の代表ジャージは非常にレア感たっぷり。TTで使う代表スキンスーツに至っては、出場選手数がマスドロードレースに比べて圧倒的に少ないから、用意されている数も少ないはず。そういう風に考えるとレア感が益々増幅される気がして、コレクターとしては収集欲が刺激されるわけで…。

 ピノッティと言えば、TTの代表選手になるくらいだからもちろんTTが強い。リザルトを見ると、'05にTTでナショナルチャンピオンとなって以降の成績が目立つ印象。TTのイタリア選手権は既に5回も獲っているし、'08ジロではTTでステージ勝利もあげたことがある、まさしくTTスペシャリスト。ベテラン選手ではあるけれど、もうしばらくはイタリア選手権の表彰台のてっぺんと、世界選手権TTイタリア代表の常連で居続けそうだな。。。(19/08/10)



No.61 Lampre - caffita
  "Giro d'Italia special jersey"
                ('05 season)











 '05ジロ・デ・イタリアで、Battalia Italianaと銘打って、巨星ジルベルト・シモーニと新星ダミアーノ・クーネゴのチーム内闘争をうまく利用したキャンペーンを実施したキャノンデール。サイクリングタイムのレポートにもあるように、テレビまで使った休養日のPR作戦だったみたいだから、アピール度も高かっただろう。ジロの優勝争いをボクシングに見立て、ステージ数をラウンド数のように表現し、"キッド"クーネゴとジーボ・ザ・グレートが覇権を競う、というポスターまで制作してしまうという細かい芸当まで披露し、さらにこれに併せてスペシャルジャージを制作・販売。ロードバイクも同じテーマカラーにペイントし、実際にシモーニがジロの最中に乗ってPR効果抜群。キャノンデールの広報作戦は本当に面白い。個人的に大好きです。実際、このキャンペーンに興味を示し、スペシャルジャージを購入したコレクターがここ日本にも一人います(つまり私のことです)。レース中にこのスペシャルジャージが着られる事は無かったことを知りつつも、一連のPR作戦にうまく泳がされるようにゲットした次第。ちなみに左の写真のジャージには、PR作戦のど真ん中にいたクーネゴにサインを入れてもらってます。同年のジャパンカップに来日した際のサインです。

 ところで、PR作戦は完璧なモノだったか、というとそうでもなかったのかも知れない。なぜなら、クーネゴとシモーニが肝心の総合優勝を果たせなかったから。肝心のボクシング(=ジロ)の勝者が別人(=ディスカバリー所属のサヴォルデッリ)ではねえ。。。特に前年イタリア中を歓喜の渦に巻き込んだクーネゴがずるずるとタイムを失っていく姿は、残念さに拍車をかけるものだったなあ。まだ当時は、グランツールの若手スター誕生という流れのど真ん中に彼はいたし。。。若くしてマリア・ローザを獲得したこともあり、これから何度ジロを獲っていくのか!?っていう論調が当時のクーネゴ批評のメインテーマだったんだよな。。。今となっては、彼はグランツールのリーダージャージ争いに名前を出す選手として認識されていないのが現実。強いライダーだけど、総合優勝じゃなくてステージ勝利が期待される選手、という位置づけ。残念だけれど、結果が全ての世界だから仕方がないのかなあ。

 クーネゴは有名になってからもジャパンカップに何度も来てくれる、気さくな親日家スター。今は路線変更し、ワンデーレーサーとしての地位を確立しているだけに、ワンデー最高峰のアルカンシェル獲得を是非とも実現して欲しい。ジロ優勝時を超える名声と興奮を彼ならまたイタリアに届けられるはず!(08/08/10)
 


jersey collections vol.2